寝ホンSoundcore Sleep A20を正直にレビュー

3.0

AnkerSoundcore Sleep A20は、睡眠中の快適さと利便性を追求した完全ワイヤレスイヤホンです。
寝ながら使うイヤホン、いわゆる寝ホンのニーズが高まる中、この製品が注目を集めているのは間違いありません。
本レビューでは、実際に使用した感想を元に、良い点改善が必要な点を率直にお伝えします。

外観

スペック

メーカーAnker
商品名Soundcore Sleep A20
価格16,990円
同封物本体、イヤーチップ(7種)、イヤーウイング(3種)、USB-C & USB-A ケーブル、安全マニュアル & クイックスタートガイド
形状カナル型
サンドベージュのみ
バッテリー持続時間(イヤホン単体)10時間
バッテリー持続時間(ケース込み)55時間
ノイズキャンセリング機能なし
睡眠モニタリングあり(Soundcoreアプリにて)
睡眠モードあり
通信規格Bluetooth 5.3
重さ約3g (イヤホン本体 片耳) / 約53g (充電ケース含む)
防塵・防水規格IPX4
充電端子USB Type-C

良い点

横になっても気にならない快適なデザイン

Soundcore Sleep A20のは、横になった状態での使用感が良いです。イヤホンの薄型デザインと柔らかい素材の組み合わせにより、耳に圧迫感を感じることがほとんどありません
寝返りを打ったり、横向きに寝たりしても違和感がないため、睡眠中の快適さが損なわれません。この点においては、まさに「寝ホン」としての理想形に近いと感じました。

耳栓効果の高いイヤーピース

付属のイヤーピースには、密閉性に優れたものが同封されています。このイヤーピースを使用することで、環境音の遮断性が向上し、耳栓としての効果も得られます
夜間の車の騒音や隣室の物音が気になる方にとっては、非常に助かる機能です。遮音性能の高さは、快眠を求めるユーザーにとって大きなメリットといえるでしょう。

バッテリー性能が抜群

バッテリー切れの心配が全くないのも大きな魅力です。保守的な設定として、睡眠モードでSoundcoreアプリからBGMを流しながら使用した場合でも、翌朝には60~80%のバッテリーが残っています。フル充電で何日間も使えるほどの余裕があり、日々の充電ストレスから解放される点は、他の製品と比較しても大きなアドバンテージです。


改善が必要な点

睡眠計測の精度が低い

Soundcore Sleep A20には、睡眠時間を計測する機能が搭載されていますが、その精度は残念ながら微妙です。具体的には、横になっている時間をそのまま「寝ている時間」と判定してしまうため、実際の睡眠時間と一致しません
この結果、計測データがほとんど実用性を持たず、ほぼ使わない機能となっています。ユーザーの睡眠をより正確に把握できるアルゴリズムの改良が求められます。

カラーバリエーションの少なさ

現行モデルでは、カラーバリエーションが1色のみで、選択肢がありません。個々の好みに合わせて選べるように、もっと多彩なカラーバリエーションを用意してほしいところです。特に、生活用品として毎晩使う製品であるだけに、デザインや色にこだわりたいというユーザーの声は多いでしょう。

価格設定が高すぎる

本製品の価格は16,990円と、他の寝ホンと比較すると非常に高価です。確かに、遮音性やバッテリー性能などで他製品を上回る点は評価できますが、「寝ホン」としての必要最低限の機能に対してコストパフォーマンスが高いとは言い難いです。たとえば、5,000円以下で購入可能な製品も市場には存在します。これらの製品と比べて、Soundcore Sleep A20が特別に優れているわけではない点を考えると、この価格設定には疑問が残ります。

代替品

やはり価格は重要な要素です。寝ホンは欲しいけど16,990円は出せないという方のために代替品を紹介します。

GEO GRFD-TWS_B99


メーカーGEO
商品名GRFD-TWS_B99
価格2,178円(2024/12/21時点)
同封物充電用Type-Cケーブル(約0.3m)
形状インナーイヤー型
ブラック
ホワイト
ライトグレー
バッテリー持続時間(イヤホン単体)約5時間
バッテリー持続時間(ケース込み)約40時間
ノイズキャンセリング機能なし
睡眠モニタリングなし
睡眠モードなし
通信規格Bluetooth 5.2
重さ約3.4g (イヤホン本体 片耳) / 約30.5g (充電ケース)
防塵・防水規格IPX4
充電端子USB Type-C
Soundcore Sleep A20と異なる部分を太字で表記

かなり低価格なのもあってスペックはかなり抑えられていますが、コストをとにかく抑えたい人にはおすすめできる1品です

maxell MXH-BTW400


メーカーmaxell
商品名MXH-BTW400
価格3,062円(2024/12/21時点)
同封物イヤーピース (S/M/L各2個) ※Mは本体に装着、充電用ケーブル (USB-A-Type-C 約45cm) x1本
取扱説明書 (保証書付)
形状カナル型
バッテリー持続時間(イヤホン単体)約6.5時間
バッテリー持続時間(ケース込み)約70時間
ノイズキャンセリング機能なし
睡眠モニタリングなし
睡眠モードなし
通信規格Bluetooth 5.3
重さ約3.3g (イヤホン本体 片耳) / 約25g (充電ケース)
防塵・防水規格
充電端子USB Type-C
Soundcore Sleep A20と異なる部分を太字で表記

コストを抑えつつ、十分なバッテリー持続時間を備えたコスパ重視の商品です。

1MORE Sleeping Earbuds Z30


メーカー1MORE
商品名Sleeping Earbuds Z30
価格10,800円(2024/12/21時点)
同封物 1MORE z30イヤホン*2、充電ケース*1、USB-C充電ケーブル*1、イヤーチップ*6(XS/S/M/L)、取扱説明書(日本語対応)
形状カナル型
バッテリー持続時間(イヤホン単体)ヒーリングモード:約8時間、音楽モード:約6時間
バッテリー持続時間(ケース込み)ヒーリングモード:約32時間、音楽モード:約24時間
ノイズキャンセリング機能なし
睡眠モニタリングなし
睡眠モードあり
通信規格Bluetooth 5.3
重さ約2.7g (イヤホン本体 片耳) / 34g (充電ケース)
防塵・防水規格
充電端子USB Type-C
Soundcore Sleep A20と異なる部分を太字で表記

他の2機種との違いはヒーリングモードの有無です。ヒーリングモードとは、1MORE MUSIC アプリ内のヒーリングミュージックを再生できる機能です。睡眠時に最適な音楽を聴きながら眠りたい人におすすめできる商品です

総評

Soundcore Sleep A20は、快適性、遮音性、バッテリー性能において非常に優れた製品です。特に、横になっても気にならないデザインは、多くの寝ホンユーザーにとって大きな魅力となるでしょう。一方で、価格の高さや睡眠計測機能の精度不足などの課題もあり、万人におすすめできる製品とは言い難い面もあります。

もし「遮音性の高いイヤホン」を求めていて、価格にあまりこだわらないのであれば、Soundcore Sleep A20は検討する価値があります。しかし、コストパフォーマンスや必要な機能を重視するユーザーにとっては、他の選択肢も視野に入れるべきかもしれません。カラーバリエーションや睡眠計測の改善が行われれば、さらに魅力的な製品になることを期待します。

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